急増中!ペットボトル症候群とは
こちらのページはペットボトル症候群についてまとめています。暑い季節に急増するペットボトル症候群とは
暑い季節、熱中症対策に水分補給は欠かせませんよね。特に夏休みの部活動で暑い中運動をする学生の方や、営業で炎天下外回りをするサラリーマンの方などは、汗をかく分水分も多めに摂る必要があるでしょう。管理人もお水はよく飲むほうで、夏でも冬でも1日1.5リットル〜2リットルくらいは飲むようにしています。
近年、このお水の代わりに「甘いジュース」や「加糖コーヒー」、「スポーツドリンク」といったソフトドリンクを、ペットボトルで飲む若者が増えています。管理人の甥っ子たちも食事時によくサイダーなんかを飲んでいましたが、昔の時代からは考えられませんね。昔は炭酸ジュースなんて身体に毒!と叱られ、食事どころかおやつにも麦茶が当たり前でしたから。
話が逸れましたが、実はこれらのソフトドリンクには思った以上に大量の糖が含まれています。500mlのペットボトル飲料一本で、すでに1日に摂るべき糖の目安量を優に超えてしまっているなんてこともあるのです。そんなペットボトル飲料をお茶やお水の代わりに1リットルも2リットルも飲んでしまったら、どうでしょう?血糖値が上昇し、喉が渇いているところに、さらに血糖値が上昇するようなソフトドリンクを飲む。するとまた喉が渇くので、またソフトドリンクを飲む。こんな調子で繰り返し、ついつい飲み過ぎて糖質過多となるのです。
ソフトドリンクを飲み過ぎると何が起こるのでしょうか?
大量のソフトドリンクによって血糖値が急激に上がり過ぎたためにインスリンが極度に不足すると、糖を細胞内に取り込めなくなるので、エネルギー源としての糖が不足します。すると身体は糖の代わりに脂肪やたんぱく質を分解し、エネルギー源とします。この分解の際に「ケトン体」という脂肪酸が血液中に増えてゆきます。この「ケトン体」が過剰になった血液の状態を「ケトーシス」と言いますが、「ケトーシス」は喉が異常に渇いたり、頻尿になる、倦怠感がみられるといった「糖尿病」と同じ症状を引き起こします。ひどくなると昏睡状態に陥るなど、命に関わる危険な症状も引き起こしてしまう可能性があります。つまり、「急性の糖尿病」ということになります。
この「急性の糖尿病」は「ソフトドリンクケトーシス」、別名「ペットボトル症候群」と呼ばれています。
ペットボトル症候群は10代〜30代の男性に多く見られ、その大半が市販されている甘いジュースや加糖コーヒー、スポーツドリンクなどをお水の代わりに飲む習慣があるということが分かっています。ちなみに男性は特にペットボトルを口飲みしたり、ガブガブ飲むことに抵抗が少ないことが陥りやすい理由として挙げられているそうです。ペットボトル症候群の予防方法
ペットボトル症候群を予防するには、まずは清涼飲料水の摂取を控えることです。これらを飲むことが習慣となってしまっている方は、なるべく糖の含まれないお水かお茶に切り替えましょう。
とは言え、今まで甘い飲み物を好きで飲んでいた方が、突然それを断つのは物凄いストレスです。まずは無理のないところから、お水やお茶しか飲んではいけない時間帯などを作って、徐々に慣らしていってみて下さい。味が恋しいときには、スポーツドリンクを3〜4倍に薄めたり、レモンを搾ったお水のなんかもお勧めです。また、喉が渇きやすいスナック菓子などを控えるのも対策のひとつです。
しかし、甘い飲み物を全く摂ってはいけないという訳ではありません。注意しなければならないのは「糖の量」ですから、常に飲料の成分表示を見ながら、「糖の量」をチェックする習慣をつけましょう。これは「糖質」もしくは「炭水化物」の項目で確認します。1日の摂取量の目安は50gですので、それを越えないよう管理されてみて下さい。