血糖値が高いときの症状と原因
こちらのページでは、血糖値が高いときの症状と、その原因についてまとめています。血糖値が高い状態とは?
「血糖値が高い」とは、血中のブドウ糖濃度が高まっている状態。つまり血中の糖分濃度が高まっている状態を指します。
血中の濃度が高くなりすぎると血液がドロドロになり、末端まで十分に栄養を運ぶことが難しくなります。さらにドロドロの血液が血管を傷つけることで血栓ができやすくなり、脳梗塞や狭心症など命に関わる病気を引き起こ酢可能性があるため注意が必要です。
自分の血糖値が高いかどうかを知るには、「空腹時(食後10時間以上)」と「食べはじめてから2時間時点」の血糖値を知ることが重要になります。
血糖値は食後や激しい運動の後にグッと高まりますが、体内でインスリンが分泌されるにつれて徐々に下がっていきます。正常な方ならおよそ2~3時間ほどで元の数値に戻りますが、高血糖の場合、インスリンの分泌が上手く行なわれないため、時間がたっても血糖値が高い状態が続いてしまうのです。
そのため空腹時の血糖値だけでなく、食後の血糖値を測ることが重要になります。
血糖値が高いときの症状と原因
では血糖値が高いときにはどのような症状が見られるのでしょうか?
実は、血糖値が高くても手遅れなレベルにならない限り症状はあまり出ないと言われています。
それなら別に怖くないのでは、と思うかもしれませんが、症状が出ないと血糖値が高いことに気付けません。気付かないまま血糖値が高い状態が続くと、糖尿病になり、さらに合併症として生死を左右する重大な病気を引き起こす可能性が高くなります。
しかし、高血糖のサインが全くないわけではありません。
ただし日常に埋もれやすい小さいサインなので、常に意識して「おかしいかな?」と思ったら検査をするぐらいフレキシブルでいることが重要です。
ここでは血糖値が高いときに起こりやすい症状を説明します。
1.無性にのどが渇く
血糖値が高いときの症状として代表的なのが「のどの渇き」。
血糖値が高まり血液の濃度が高まると、浸透圧の働きによって体の細胞や組織から水分を取り込み血液の濃度を下げようとします。そのため体内の水分が不足してのどが渇いたように感じます。1日3L以上飲む場合は注意が必要です。
このときにジュースやスポーツドリンクなどを飲むと、さらに血中糖度が高まる恐れがあります。そういった飲み物は、おそらくあなたが想像している以上に糖分が多いのです。
水分補給する際は、必ず水やお茶など糖分が含まれていないものを選ぶようにしましょう。
健康なときは、のどの渇きぐらいで高血糖や病気を疑うことはまずないと思います。しかし、しばらく血糖値を測っていない、または前回測ってから食生活が乱れてきた、というときに無性にのどが渇くようなら一度検査することをオススメします。
2.だるい・つかれやすい(強い倦怠感)
だるさや疲れやすいなどの不調を感じたとき、血糖値の高さを最初に疑う方はまずいないでしょう。しかし、しっかりと睡眠や休息をとってもこれらの倦怠感が続く場合は、血糖値が高いことを疑う必要があるかもしれません。
血糖値が高い理由のひとつとして、「糖代謝が悪い」ことが挙げられます。
血中の糖分はインスリンというホルモンの働きによりエネルギーに変換されますが、血糖値が急速に高まるとインスリンの分泌が追いつかず不足し始めます。
そうなると血中の糖分がエネルギーに変換されにくくなり、エネルギー不足に陥ってしまいます。
また血糖値が高い状態が続くと、血液がドロドロになるため血行が悪くなります。
そうなるとからだに必要な栄養が十分に行き渡らないため、いろんな器官や筋肉の働きが悪くなります。
そういった理由からだるさや疲れが回復しにくく、倦怠感を感じやすくなります。
3.尿の回数・量が多い
血糖値が高い方の特徴として、「頻尿」も挙げられます。
日本泌尿器科学会によると、頻尿とは、「朝起きてから就寝までの排尿回数が8回以上の場合」を指します。
頻尿の原因は多岐にわたるため、「頻尿=高血糖」とするのは早計ですが、上記1.2に加えて尿の回数が多い場合には、血糖値が高い可能性が考えられます。
血糖値が高いときに頻尿になる理由は、血液中にある余分な糖分を尿として排出しようとするため。また、単純に上記「1.無性にのどが渇く」ことで水分をたくさん飲むことも原因となります。
そのほかにも、高血糖が長期間続いている場合、神経に障害が起きてしまい、脳からの指令がうまく行なわれずに頻尿になってしまうケースもあります。その場合は頻尿だけでなく、トイレまで我慢できない、などの症状も出てしまうそうです。
高血糖や糖尿が原因で尿の回数が増える場合、すでに血糖値がかなり高くなっている可能性があります。
ほかの症状でも同じですが、「なんかおかしいな?」と思ったら早急に受診して医師の指示をあおぎましょう。
まとめ
血糖値が高いときの主な症状と原因についてまとめてみました。
しかし、やはりこういった自覚症状から高血糖を自覚する人はそう多くはありません。
基本的には無自覚のまま健康診断や人間ドックを受けて気付いたり、他の病気や進行した合併症で受診したときに気付くことの方が多いようです。
あくまで上記は参考のひとつとしてとらえ、最低でも1年に1回は健康診断をして不具合がないかを確認してくださいね。
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