血糖値を下げる成分とそれを多く含む食品・食材
こちらのページは血糖値を下げる成分とそれを多く含む食品・食材についてまとめています。血糖値を下げる働きを持つ成分とそれを含む食材
血糖値を急激に上昇させない食事内容・方法を実践することを学んだら、今度は「血糖値を下げる働きを持つ成分」について知る必要があります。その成分とは、例えば、海藻やあさりなどに多く含まれる「クロム」というミネラルや、玉ねぎに含まれる「硫化プロピル」という辛味成分、ヤーコン茶に含まれる「クロロゲン酸」というポリフェノールなど、インスリンの働きを促進させたり、糖の代謝を促進させたりする成分を指します。以下そういった働きをする成分と、それを含む食材について種類別にまとめてみました。
インスリンの働きを促進させる成分 | |
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クロム | 豆類・きのこ類・魚介類・玄米など精製していない穀類・ナッツ類・貝類・ひじき・ブロッコリー |
ピニトール | アイスプラント・ルイボス・豆類・豆製品 |
糖の代謝を促進させる成分 | |
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硫化プロピル | 玉ねぎ |
クエン酸 | お酢 |
コロソリン酸 | バナバ茶 |
クロロゲン酸 | ヤーコン茶 |
糖が血液へ吸収されるのを遅らせる成分 | |
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グァバ葉ポリフェノール | グァバ茶 |
食物繊維 | 海藻類・しそ・パセリ・ゴボウ・オクラ・ニラ・カボチャ |
ただし、ご紹介した食材の中には、実は糖質を多く含み、食べる量によっては思ったような効果が得られないので注意が必要です。特にカボチャやゴボウなどはそれにあたりますので、食べ過ぎないように気を付けて下さい。
注目の成分「ピニトール」を含む魔法の食材「アイスプラント」
先に挙げた「インスリンの働きを促進させる成分」の中で、現在最も注目を集めているのが「ピニトール」という天然成分です。「ピニトール」は1987年にインドでブーゲンビリアの葉から分離同定され、アメリカでは1992年にFDA(アメリカ食品医薬品局)に登録されました。乾燥地の植物に特に多く含まれる成分で、不妊の原因のひとつである多嚢胞性卵巣症候群の改善や、高血糖の原因のひとつであるインスリン抵抗性症候群の改善に有用性があるとされています。現在、その効能は徐々に注目度を増し、乳児用ミルクなどにも添加されるようになってきています。
「ピニトール」を多く含む食材として最も有名なものが「アイスプラント」という野菜です。もちろんルイボスティーや豆製品などにも含まれますが、アイスプラントに比べると、約30分の1程度にしか満たないのです。このアイスプラント、ベルギーやフランスでは高級食材として食べられていますが、日本では農協などで1パック130円程で売られていますし、何より栄養素をそのままに、生のまま頂くことができるので大変お勧めです。
アイスプラントは葉の表面に水滴のような粒がびっしりとついています。これが氷のように見えることから「アイス(氷)プラント(植物)」と呼ばれます。この粒は、舐めてみるとほのかに塩味がします。ですから、味付けはこの塩味を考慮した上でしなければなりません。お醤油など、かけ過ぎるととても塩辛くなってしまいます。
塩味の他にはこれといった癖は無く、臭みも無く、粒がプチッとはじけるような水々しい食感で、何もつけなくても美味しく食べられるでしょう。管理人は、鰹節に少量のお醤油を垂らして和え物にして頂きますが、実家の母はお味噌汁に入れたり天ぷらにしたりしていました。食べ方は様々です。
ただし、このアイスプラント、一般のスーパーなどではあまり見かけませんよね?通販サイトなどでは「栽培キット」などを見かけますが、過湿に弱く、発芽後の温度管理、栽培方法や時期によっては食味が変わってしまうことが問題のようです。